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オーガニックコットン 続き

最近、なんだか体調が良くないです。きっと原因は食生活。
この間はセビチェ(魚介のマリネ)が大好きでそれを毎日お昼ごはんにしていたら、ある日突然吐き気が止まらなくなったり、最近はペルーのお昼の定食に飽きお昼ご飯をバナナやクラッカー等にしていたら貧血ぎみになりふらふらでした。去年の今頃はかなり太っていたのに今はそのおかげでかなり痩せてしまった。太ってもいいからおいしいもの食べたいよー。
おいしいものを食べるだけで幸せになれるのに今の任地ではとても難しいことです。チクラヨのご飯もおいしいんだけどやっぱり日本で食べてたご飯が恋しい・・・

さてさて、今日はこの間のオーガニックコットンの織物の続き。
前回は糸つむぎまで紹介したからいよいよ今回は織に入ります。
本来は私たちが紡いだオーガニックコットンの糸で織るのだけどまだ私たちの技術では織るのに十分な糸が紡ぐことができません。私の処女作。まだまだ修行が足りません・・・
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ということで、とりあえずは毛糸で練習。だけどその毛糸を配属先に保管しておいたら半分盗まれてかなりもめました。市役所なのにそしてちゃんと鍵もかけておいたのに・・・

話を戻して、糸を織る前にまずは模様、色を決める作業。日本語でなんていうのかはわかりませんが糸を組み合わせる作業。ここで間違えたら織ることができません。
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これが終わったらいよいよ織りの作業。組み合わせた糸に竹や枝を配置して、
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織ります。始めはややこしくて何回も失敗。
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だけど練習を重ねて
なんとか織れるようになりました。でも本当の職人になるにはまだまだ修行が必要。おばちゃん達もまだまだです。これが一通りの作業。
今習っている女性達が自分達で糸を紡いで織物を売って稼げるようにちゃんと練習して見につけてくれることを願うばかりです。続きは完成品の紹介へ
# by tiny0702 | 2010-11-20 03:16 | 活動

ちゃんと生きてます

みなさん、お久しぶりです。お元気ですか?
ブログをかなり放置してしまいました。
そんな間にもう軽く1年が過ぎてしまいました。
ということで今の近況報告。まずは活動・うまくいっている方から紹介します。

民芸品の改善を目標にして活動していたのですが、村のおばちゃんたちが作るものが民芸品と呼べるかどうかというものばかりでどこから手をつけていいのか途方にくれていました。こんな感じ。
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ということで今作っているものを改善というより民芸品として売れ出せそうな全く新しいものを作る技術を学んでもらおうということでオーガニックコットン教室を開催しました。
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なぜオーガニックコットンの民芸品なのか。
まず村というかこの辺の地域で伝統として引き継がれている民芸品であること。
あとこの民芸品を作る職人さんが村に一人しかいないこと。
もうその職人さんはおばあちゃんでその人がいなくなったら誰もつくれる人がいなくなります。
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そして何より質がとってもいいこと。オーガニックコットンだから素材はもちろんいいし、綿の掃除から始まり糸紡ぎから生地織り、縫製まで全て手作業。オーガニックコットンはとても繊細だから機械で作るのと手作業では全然質が違ってきて手作りのものは一生ものらしいです。
そんな分けで職人さんにカウンターパートと一緒にお願いし、興味本位だけでなく技術存続のためにも村で民芸品または手芸品を作っている人限定にして教えてもらえることになりました。
私もせっかくなので一緒に参加。
今回はいままで習ったことをおさらい。まずはオーガニックコットンの掃除から。
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畑から直接買ってくるのでたくさんゴミがついていてそれをひとかけらのゴミもないように掃除します。それから同じ色同士に分ける作業。オーガニックコットンには12色の色があるそうです。
緑や赤などもあって染めていないのに自然の色だけで素敵な色が出ています。
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それから種をとる作業。一つの小さい綿なのにたくさん種がついていてとっても大変な作業です。
私はもうここで挫折しそうでした・・・

種がとれてきれいな状態になったらオーガニックコットンを薄くのばして一つの塊にする作業。
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オーガニックコットンは決して押しつぶしたりしてはいけなくていつでもソフトタッチが基本。
この作業も途方にくれる作業です。

ひとつの塊ができたら今度はそれを木の枝でたたいてさらに繊維をのばす作業。
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これはこつが必要で慣れるまでは腕が痛いです。この辺で豆ができたおばちゃんがちょくちょく出てきます。
繊維がのびきったら小さく丸めます。
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これでやっと糸が紡げる状態に。でもこの作業が全ての作業の中で一番の難関。
先生は簡単そうにやってのけますが実際やってみると全然紡げていない・・・
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両手が違う動きをしなくはいけないのでかなりの練習が必要。ここで失敗すると今までがんばって掃除して伸ばしたオーガニックコットンが台無しに。でも練習あるのみだから上達するまでは仕方ないですね。
とりあえず今はここまで。一人前になるにはまだまだですがみんな一生懸命学んでくれています。
続きはまた次回。
# by tiny0702 | 2010-10-17 11:51 | 活動

一曲の歌の価値

私の村にはマメイという果物があります。
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見た目はあまり可愛くないけど皮をむくとこんなオレンジ色。
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味はマンゴーとあんずのあいのこみたいな感じで歯ごたえがあって私の好きな味です。
よく村の人の家を訪れるとこのマメイをご馳走してくれます。
この村に来るまでこんなフルーツ見たことなかったので首都のリマなどにはあまり出回っていないようです。

だけどこの果物そんなに日持ちがしなくってすぐに柔らかくなって腐って食べられなくなってしまいます。やっぱりそのまま食べるのが一番おいしいのだけど悪くなって捨てるのはもったいない。
そしてこのフルーツ、村の人がちゃんと管理して育ててるというよりは勝手に木になっているという
感じなのでみんな安くで近所の人に売ったりあげたりしています。
それなら加工品にして売れないかと思い、マメイを使ったデザートを作ってみることにしました。
上手くいったら民芸品のグループの資金を集めるためにおばさん達に作り方を教えて今度開催するフェリアで売ってみようと思います。

さっそくメルカドに買いに行こうと思い、いつも一緒に活動をしているアルテサニアのグループリーダー、メラニアにちょっとマメイを買いに行ってくると言うとマメイなんてメルカドで買うもんじゃないと止められました。
前にフェレナフェの村から少し離れたところへ訪問したときに知り合ったおじさんがマメイの木を持ってるからその人に言ったら安くで売ってくれるということでその人に頼むことに。
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このおじさんが住んでいるところは何もないし彼の家族や近所の人も仕事を探しに村を出てほとんど人が住んでいません。だけど彼は「俺はこの場所で生まれそれから一度もこの場所を離れたことはない。地元を愛することはとても大切だ。」と子供達は町で一緒に住もうと誘っているのですが断って一人で住んでいます。
おじいちゃんやおばあちゃんの世代は別にして日本に生まれてから一度もその場所から離れず同じ場所でずっと住み続けている人がどのくらいいるでしょうか。ペルーの山奥に行くとその場所から降りたことすらない人がたくさんいるけど、自分の行きたいところへ簡単に行ける環境がある私達にとっては並大抵のことではないように思えます。

話を戻してそのおじさんのところをもう一度訪ね、マメイとさとうきびを売ってもらうようお願いしました。ちょっと試してみたかっただけで2,3個欲しかっただけなのにそしたらゴミ袋の大きさの袋いっぱいにマメイを詰めておじさんが戻ってきました。一人でこの量をどう処理していいのかわかりません。
せっかく私のためにマメイを木からとってくれたのでその大量のマメイとさとうきびをとりあえず全部買うことに。

私    「いくらですか?」
おじさん 「5ソル(150円)でいいよ」
チクラヨで買うとだいたい1個1ソル(30円)するのに40~50個もあるマメイ、それにプラスさとうきびで5ソルは安すぎます。
私    「おじさん、それは安すぎます。悪いです。」
おじさん 「いいから、5ソルでいいよ」
私    「本当にありがとうございます。では5ソル受け取ってください」
おじさん 「確かに」
おじさん 「だけど、私も一つお願いがある。5ソル払うから日本の歌を1曲歌ってくれ」
私    「えっ?でも・・・」
おじさん 「ごちゃごちゃ言わんとイエスかノーかで答えなさい」
私    「わかりました」

ということで歌を歌うことに。とっさで良い歌が思いつかなかったのでペルー人に聞かせると喜ばれる森山直太郎のさくらを歌いました。
おじさんは「今日から寝るときにこの歌を思い出して良い夢が見れる」と大満足でしたが、私のとっても平凡な歌と大量の果物が同じ価値に値するなんて本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。マメイで何か作ったらおじさんのところへ持っていこうと思っています。

しかしこの大量のマメイとさとうきび、どうしよう・・・
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さとうきびはジュースにする機械がないのでそのまま食べるかさとうきびジュースを売っている所へ持っていくしかありません。
マメイはとりあえずうちのちっちゃなキッチンでこんな量を料理しきれないので配れるところへ配ってあとはジャム、デザートを作りためにマメイのピューレ、そしてドライマンゴーの要領でドライマメイを作ってみようと思っています。どっちにしてもうちでは無理なので元ホームステイ先のキッチンを借りようっと。
ムースやゼリーなどもおいしそうだけど加工品として売るならなるべく持ち運びが便利で日持ちするものがいいからドライマメイが上手くできたらいいな~
おじさんが喜んでくれるものができますように・・・
# by tiny0702 | 2010-05-21 09:55 | 活動

期待した旅行

もう1ヶ月くらい前になるのですが、ペルーのイカという所に遊びに行ってきました。
イカはナスカの地上絵があるところで有名なのだけど、私が一番行きたかったのはワカチナというところ。
日本にいるときに私の好きなTRANSITという旅行雑誌にワカチナの写真が載っていてそれに感動しずっと行ってみたかった場所のひとつ。(その記事の写真をお借りします)
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先輩隊員の人達と行ってきました。
首都リマから約4時間バスに乗りイカに到着し、イカからタクシーで約5分。
だんだん砂漠が近づいてきて胸を膨らませて、この写真をイメージして期待していたのですが実際みるとすんごくちっちゃい!
15分もあったら1週できるような集落でしかもほとんどホテル。う~ん、写真にやられた・・・。

ここに来たらみんなやるのがサンドバギー。私達もサンドバギーのツアーに参加しました。
こんな車に乗って砂山を登り、ボードに乗って砂山を滑ります。
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砂遊びに夢中になってたらすっかり日が暮れて、一番の目的のワカチナ全体の写真が撮れず次の日の朝、早起きして撮ることを決意してその日は就寝。
5時に起きたのだけどまだ真っ暗で撮れず。だけど6時には他のツアーに行かないといけなくて、でも写真を撮りたくてワカチナ来たのだからどうしても撮りたくて6時前に日が明けて急いで砂山を走って登りました。
体力のない私に起きてすぐ砂山を短時間で登るというのは無謀。死ぬかと思いました。
結局上まで登れなくて撮れたのはこんな中途半端な写真。
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ガイドのお兄ちゃんが早くしろと急かすので泣く泣くあきらめて次のツアーへ。ん~無念!

ワカチナを去り車に1時間乗ってパラカスというところへ行ってきました。
ここにはリトル・ガラパゴスと呼ばれるペンギンやアザラシ等の動物達がたくさんいる小さな島があります。リトルガラパゴスと言われるくらいだからたくさんのかわいいペンギン達やアザラシちゃんが見れるのだと期待してボートに乗り出発。
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だいたい40分で島に到着しました。
島に着いた途端、異臭が・・・期待のペンギンはほっとんどおらずいるのは大量の黒と白の鳥達。大量に鳥がいすぎて気持ち悪いし、異臭の原因は鳥の糞でした。
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なんかアワビや岩等にくっついてるぶつぶつのちっちゃい貝達を思い出します。

ボートのガイドさんが次はアザラシがたくさんいる島が見れると言うのでで今度こそ期待して気を持ち直すことに。
だけどその島に近づくごとになんか怖い叫び声が・・・。想像していたかわいいアザラシちゃんじゃなくてそこにいたのは吠えまくってて顔が怖いアザラシばかり。
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そして周りには可愛くない大量の鳥達だし期待外れと異臭とその光景にやられて完全に船酔いしました。帰りはこんなひどい顔に。
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その後はもっとひどくて海が近いからおいしい海鮮料理が食べれると思ってセビチェと魚介ご飯を頼んだのだけど口に入れた瞬間、臭い!食べ物じゃありませんでした。こんなまずい食べ物食べたの生まれて初めてで、本当にショックでした。
だって自分の料理に自信があるからレストランを開けるわけで、とりあえず観光客が来るしどこがおいしいかもわからないから何を出しても売れるという魂胆でお店を出すという考えに、特に旅で食べ物を重視する私にとってはとっても納得がいかず一人で憤慨していました。

セビチェはちょっと食べたけどご飯は本当にまずくて飲み込むこともできずほとんど喉を通していないのに食あたりをおこし、それプラス船酔いで帰りのバスは死んでました。
しかもそれからしばらく体調を崩し、熱は出るは1週間寝たきり状態に。寝ると夢にあの恐ろしい料理がでてきてそれで気持ち悪くなって目が覚めるし本当に悲惨。
あんなに期待した旅行だったのにー!
きっとイカが好きな人もいるでしょうが、もう私は行きません。
今度は素敵な旅行でありますように・・・
# by tiny0702 | 2010-05-19 12:37 | ペルー

Dia de la madre

きのう9日は母の日でした。
ペルーでは母の日はとーっても大事な日で、私が思うにクリスマス、お正月の次に大切な日な感じがします。だって盛り上がり方がすごい!
1ヶ月くらい前から周りは母の日についての話題が上がり、私もたくさんの人に母の日のパーティーに招待されました。
家によってお祝いの仕方は違うようですが、一般的には家族みんなで集まりお母さんに感謝の挨拶をして一緒にご飯を食べ、その後は恒例の宴会プラス踊りが始まります。
誕生日でもクリスマスやお正月でも何か行事があるたびにビールをみんなで回し飲みし、そのうちみんな踊りだします。欠かせないのは音楽で、いっつも爆音の音楽が家中そして朝まで響きわたっています。誕生日なんてこっちは家族が多いから毎週誰かの誕生日だしそれプラスいつも何か行事があるからもうそろそろフィエスタにも正直うんざりしています。

話がそれましたが、みんなお母さんに何かプレゼントをします。
私も任地でたくさんのおばさん達に心配してもらっていつもごはんをご馳走になったり気を配ってもらっているので、プレゼントを買いに行きました。
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こういうときに日本から持ってきたお箸のセットや、小銭入れ、扇子、手ぬぐいなどが役立ちます。
だけど毎週だれかの誕生日だからそろそろ在庫切れになりそう。。

町全体も母の日のために大忙しです。遠くに住んでいる元ホームステイ先のママの子が彼女のためにプレゼントを送ったということで取りにいくことに。
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大量のプレゼント。でもとーっても働いている人達の効率が悪くってプレゼントを取りに来た人達はみんな野次を飛ばしまくり。目の前にあるプレゼントを受け取るのに2時間も待たされました。
中には「俺は朝の9時から待ってるんだ!お前らどんなに仕事ができないんだ!」と怒鳴っている人も。そのときはもう夜の7時だったのだけど逆に10時間も待っている人に関心してしまいます。
ペルーに来て、効率が悪いと思うことは日常茶飯事。これにも慣れないといちいちストレスが溜まります。

私は元ホームステイ先のお家で母の日を過ごしました。みんなあつあつのケーキが好きなので朝ごはんにケーキを準備するために朝の5時半に起き、ママの娘のジャッキーとケーキ作り。
みんなで朝ごはんを食べそれからお昼ご飯の準備。お昼ご飯の後は、ママのお母さんのお家に行って挨拶。彼女はもう92歳。だけどピンピンしています。
その他にもお世話になっているおばさん達に挨拶に行ったり大忙しでした。
本当は、日本にいる私の母にも何かしたかったのだけど日本に戻ってから何かしたいと思います。
遠いところからですが、お母さんいつもありがとう。

とりあえず、一大イベントが終わってホッとしています。配属先の市役所も村のおばさん達も母の日でバタバタしていたからやっと落ち着いて活動が再開できそうです。
それにしても疲れた~
こんな時には好きなものを作って食べるのが一番です。
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前、バイトしていたラマーサのご飯が恋しくなったので生ハムとキャベツのスープ、じゃがいものトルティージャ、月桂樹のごはん、牛肉のトマト煮込みを作って気分転換。

今週末は民芸品のフェリアもあるし明日からがんばるぞ~
# by tiny0702 | 2010-05-11 12:40 | ペルー