一曲の歌の価値

私の村にはマメイという果物があります。
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見た目はあまり可愛くないけど皮をむくとこんなオレンジ色。
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味はマンゴーとあんずのあいのこみたいな感じで歯ごたえがあって私の好きな味です。
よく村の人の家を訪れるとこのマメイをご馳走してくれます。
この村に来るまでこんなフルーツ見たことなかったので首都のリマなどにはあまり出回っていないようです。

だけどこの果物そんなに日持ちがしなくってすぐに柔らかくなって腐って食べられなくなってしまいます。やっぱりそのまま食べるのが一番おいしいのだけど悪くなって捨てるのはもったいない。
そしてこのフルーツ、村の人がちゃんと管理して育ててるというよりは勝手に木になっているという
感じなのでみんな安くで近所の人に売ったりあげたりしています。
それなら加工品にして売れないかと思い、マメイを使ったデザートを作ってみることにしました。
上手くいったら民芸品のグループの資金を集めるためにおばさん達に作り方を教えて今度開催するフェリアで売ってみようと思います。

さっそくメルカドに買いに行こうと思い、いつも一緒に活動をしているアルテサニアのグループリーダー、メラニアにちょっとマメイを買いに行ってくると言うとマメイなんてメルカドで買うもんじゃないと止められました。
前にフェレナフェの村から少し離れたところへ訪問したときに知り合ったおじさんがマメイの木を持ってるからその人に言ったら安くで売ってくれるということでその人に頼むことに。
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このおじさんが住んでいるところは何もないし彼の家族や近所の人も仕事を探しに村を出てほとんど人が住んでいません。だけど彼は「俺はこの場所で生まれそれから一度もこの場所を離れたことはない。地元を愛することはとても大切だ。」と子供達は町で一緒に住もうと誘っているのですが断って一人で住んでいます。
おじいちゃんやおばあちゃんの世代は別にして日本に生まれてから一度もその場所から離れず同じ場所でずっと住み続けている人がどのくらいいるでしょうか。ペルーの山奥に行くとその場所から降りたことすらない人がたくさんいるけど、自分の行きたいところへ簡単に行ける環境がある私達にとっては並大抵のことではないように思えます。

話を戻してそのおじさんのところをもう一度訪ね、マメイとさとうきびを売ってもらうようお願いしました。ちょっと試してみたかっただけで2,3個欲しかっただけなのにそしたらゴミ袋の大きさの袋いっぱいにマメイを詰めておじさんが戻ってきました。一人でこの量をどう処理していいのかわかりません。
せっかく私のためにマメイを木からとってくれたのでその大量のマメイとさとうきびをとりあえず全部買うことに。

私    「いくらですか?」
おじさん 「5ソル(150円)でいいよ」
チクラヨで買うとだいたい1個1ソル(30円)するのに40~50個もあるマメイ、それにプラスさとうきびで5ソルは安すぎます。
私    「おじさん、それは安すぎます。悪いです。」
おじさん 「いいから、5ソルでいいよ」
私    「本当にありがとうございます。では5ソル受け取ってください」
おじさん 「確かに」
おじさん 「だけど、私も一つお願いがある。5ソル払うから日本の歌を1曲歌ってくれ」
私    「えっ?でも・・・」
おじさん 「ごちゃごちゃ言わんとイエスかノーかで答えなさい」
私    「わかりました」

ということで歌を歌うことに。とっさで良い歌が思いつかなかったのでペルー人に聞かせると喜ばれる森山直太郎のさくらを歌いました。
おじさんは「今日から寝るときにこの歌を思い出して良い夢が見れる」と大満足でしたが、私のとっても平凡な歌と大量の果物が同じ価値に値するなんて本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。マメイで何か作ったらおじさんのところへ持っていこうと思っています。

しかしこの大量のマメイとさとうきび、どうしよう・・・
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さとうきびはジュースにする機械がないのでそのまま食べるかさとうきびジュースを売っている所へ持っていくしかありません。
マメイはとりあえずうちのちっちゃなキッチンでこんな量を料理しきれないので配れるところへ配ってあとはジャム、デザートを作りためにマメイのピューレ、そしてドライマンゴーの要領でドライマメイを作ってみようと思っています。どっちにしてもうちでは無理なので元ホームステイ先のキッチンを借りようっと。
ムースやゼリーなどもおいしそうだけど加工品として売るならなるべく持ち運びが便利で日持ちするものがいいからドライマメイが上手くできたらいいな~
おじさんが喜んでくれるものができますように・・・
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by tiny0702 | 2010-05-21 09:55 | 活動
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